体験談のまとめ
概要と感想
私は50代目前の会社員オジサン。
この年齢になると父親は70歳超える老人なので、身体機能に不具合(病気)も発生しやすくなる頃。
今より、数か月前に父親の肝臓機能系に問題が発生。
主治医の診断の他に、違う治療方法があるのか知りたいため、セカンドオピニオンを受けてみました。
✅この記事を読んでほしい人
セカンドオピニオンについて詳しく知りたい人。
セカンドオピニオンを受けようか迷っている人。
セカンドオピニオンを受けた理由。
主治医から出された診断結果及び治療方針について把握はできたが、治療方針におけるリスクが高いので、『他にも治療手段があるのではないか?』と考えたため。
実際にセカンドオピニオンを受けたみた感想。
新たな治療方法や特殊な手術の情報は得ることは出来たが、残念ながら今回の病状には適さないことが理解出来た。
しかし、オピニオンの担当医師の第3者的な所見を聞く事で、主治医からすでに出された診断について、より理解をすることが出来た。
そのため、主治医の治療方針を進めることとした。
良いポイント
- 新たな治療方法が見つかる可能性もある。
- 主治医の出された診断について、別の医師の意見を聞くことでより理解できる。
気になったポイント
①セカンドオピニオンの申請はやりにくい?
②基本は患者側で病院を選ぶので面倒。
③オピニオン受診後に、転院は可能か?
④面談時間は限られて、病院によって差がある。
⑤費用が高額。費用は病院によって差がある。
⑥結果的に治療方針が同じ場合は無駄か?
これらの点が、個人的ではあるが、気になったポイント。
では、気になったポイントを解説
①セカンドオピニオンの申請はやりにくい?
まずは、セカンドオピニオンの申請手順
【大阪国際がんセンター セカンドオピニオン受付の場合】
ステップ1:主治医にセカンドオピニオンを受けたいと告げる。
ステップ2:セカンドオピニオンを受けたい病院に電話連絡をする。
ステップ3:主治医に診断状況《関連データ》と紹介状を作成してもらう。
ステップ4:所定の申込用紙に必要事項を書き、がんセンターの担当窓口にて診断申し込みをする。
ステップ5:数日後、セカンドオピニオン来院日を教えてくる。
これで一連の申込手順は完了。来院日に行くだけ。
わたくしの場合は、一週間後にセカンドオピニオンを行いました。
セカンドオピニオンは、【第2の意見】という意味
担当主治医から最初に出された診断において、別の医師の意見を聞くというわけです。
単純に出された診断に対して、納得が出来ない、他の治療方法を知りたい、ということなら遠慮せず、主治医にはセカンドオピニオンを行いたい旨を伝えましょう。
主治医から紹介状や診断データを提供してもらわないとセカンドオピニオンを行えません。
父親は「主治医が出した診断を疑っていると思われそうだから、言い難いなー」
と当初は躊躇していました。
昭和時代の人間は、医者は偉い人がする職業というイメージがあるようです。
確かにたくさんの知識が必要で、人の命を救う事が出来て、誰もがなれる職業ではないので、別格のような職業ともいえます。
しかし、現在では生命を落とすかも知れない大きな手術を行う前では、その手術の起こりうる後遺症やリスクについて病院から時間を掛けられ説明を受けさせられます。
最終的に同意書にサインを求められて、サインして手術が行われるはずです。
同意書にサインをしたということは、医者が適当な手術をすることは無いと思いますが、万が一 手術の結果、重大な後遺症や最悪の結果になったとしても、すでに説明済みなので了承済みという意味を示します。
つまり、自分や身内の命は、自分たちで守ることがとても重要ということです。
セカンドオピニオンを行いたいのなら、遠慮せず、主治医に協力してもらいましょう。
②基本は患者側で病院を選ぶので面倒。
セカンドオピニオンを行いたいと主治医に伝えると、紹介状や診断のデータは準備してもらえます。
今回、私たちの場合、セカンドオピニオンを行える病院一覧の資料を主治医側より、もらえました。
しかし、どの病院を選択するべきかの参考となるような情報は次の通り。
●年間にセカンドオピニオン後に転院を受け入れた実績の有無の内容
●病院ごとに特化している医療の案内
情報量は少ないイメージがありました。
主治医側より、おすすめする病院の案内は基本的にありません。
すべての病院の詳細を網羅している訳ではないようですが、どこの病院が適しているかの相談はある程度聞いてくれます。
参考程度ですが、大学付属系病院や国際病院は最新の医療情報が入りやすそうです。
後は、転院を行う事を想定する場合として、通いやすいなども考慮をいれた方がよさそうです。
③オピニオン受診後に、転院は可能か?
セカンドオピニオンは、他の医師の意見をきいてみるということです。
セカンドオピニオン申請時に転院ありきでは、オピニオンの申請が出来ないかも知れません。
オピニオン診断を受けたあと、最初の診断で示された治療と違った方法が見つかった場合、転院は出来るとの事です。
④面談時間は限られて、病院によって差がある。
オピニオンの面談時間は、病院によって設定時間は様々です。
大阪国際ガンセンターでの面談時間は、45分でした。
45分は長いようですが、説明や相談では、やはり時間は短いと感じました。
聞き忘れの無いようにするため、事前に質問・相談事項はメモにでもまとめておきましょう。
それと、面会時間中に担当医の説明を録音してみる方法も良いでしょう。
担当医の専門用語の説明などで解り難かった場合や、長時間の面談で細かな話しを忘れてしまうこともあります。
もちろん、録音前に担当医に録音して良いか確認しましょう。
録音することで、また後で確認出来ますので、録音は結構使える方法です。
⑤費用が高額。費用は病院によって差がある。
セカンドオピニオンの費用は高額です。保険適用外になるため、まるまる全額自腹になります。
面談所見料金は¥22,000円です。
けっこうな金額ですので、なおのこと知りたい事や、聞きたい事、相談したいことはまとめておきましょう。
病理診断や遺伝子検査も別途費用で調べてもらえます。
セカンドオピニオンを無料で行える方法はある。
個人で契約している民間の生命保険や医療保険にオプションとして付いていることがあります。
保険の種類によっては、契約者本人の他に近親者も適用出来るものもある。
保険会社と提携しているいくつかの病院があり、専属で診断してもらえる。
などありますので、セカンドオピニオンを行うのであれば、一度、契約している保険会社に確認してみましょう。
それによって、高額な診断費用を掛けずに実行できます。
⑥結果的に治療方針が同じ場合は無駄か?。
👉私たちがセカンドオピニオンを行った結果として
最新治療方法はいくつかあるが、現状として父親の病状には適さない。
その結果、当初の主治医が診断した治療方針が、最も適している。
だから、セカンドオピニオンは無駄とは考えていません。
事前に、分からないことや知りたいことをまとめ、それをすべて聞く事が出来たため、当初の治療方針が最も適しており、現実的であるということを認識できたことは非常に有意義でした。
患者当人である父親は、痛みや違和感がなく自覚症状がないため、いまいちピンと理解はしていない状況だったが、今回のオピニオンの診断により、自覚が出来たようです。
まとめ
セカンドオピニオンは、当初の診断に対して、他に良い方法はないかを知りたい場合に行ってみるべき方法。
オピニオンを受ける病院の選定は、多少病院側から情報提供はあるが、基本個人で行う。
高額な費用と限られた面談時間のため、確認したいことは事前にまとめる。
個人で契約している民間の保険会社にセカンドオピニオンの費用を保険が使えるか確認してみる。