転職失敗体験で得た思考
自分の力量を確認と、良い理想の結果に進められるのか、判断してみましょう。
過去、私も35歳の頃、転職をしましたが、大失敗をしました。
上司からは暴力行為こそ幸いなかったのですが、営業職で売り上げが上がらないためほぼ毎日1~2時間責められました。
精神的に追い込まれた人の心境(私の体験談)
出来ない自分を自分で責めてしまう。
すべて自分が原因だと思ってしまう。
上司の一挙手一投足が気になってしまう。
自分でも信じられない失敗をしてしまう。
自分に自信が無くなっていき、自分自身でも信じられなくなっていく、
立替で先に支払った仕事の経費(電車移動費、パーキング代等)を会社に請求し難くなる。
自ら、無償残業をしてしまう。
何も楽しい事が無くなる。
無意識にため息ばかりが出る。
日曜日の夕方頃、明日の事でブルーになる。
顔に笑みが無くなる。
こんな心理状況になってしまいます。こうなってしまっては、冷静に物事を分析出来ず、ゾンビのように精気のない状態で日々過ごして時間が過ぎてしまいます。
給料が前の会社より下がるの承知で転職し、上げてやろうと活き込んだものの全く思っていた結果にはならなかったのです。
一番の原因は・・・
単純に、自己分析と環境情報の収集不足が原因でした。
この当時、世間では景気低迷だったので、再就職しても見つかるかどうか、見つかってもさらに給料が下がるんじゃあないか?とか、そうなると家族が路頭に迷ってしまう・・・等
マイナスイメージが脳裏をよぎり、さらに情緒不安定になっていきました。
今でこそ、いやなら辞めればいいとすぐ考えられます。現在では、退職代行をしてくれる企業もあるので、上司に言い難いのであれば、そういったところでお願いする方法もあります。
使い方を間違えた思考
しかし、私はこの時に良くない思考が起こってしまいました。それは、「会社へ辞めずにガンバル。頑張れは何とかなる!」といった漠然的過ぎる思想で会社に残り続けた事です。
高度経済成長期の学生時期に植え込まれた思想でした。この思想について100%私は否定するつもりではないです。この《頑張れば実を結ぶ》という考えは素晴らしいです。それが出来て実を結べる事が出来る環境や状況であれば、有効です。断然やるべきです。
しかし、この厳しい状況だった場合、会社に出社してもただ辛いだけです。なんの意味もないです。とっとと辞めるべきでした。タイムマシンでもあれば、すぐにでも過去の自分に伝えに行きたいくらいです。
耐えきれなくなり、上司に「退職します」と伝えた時は、あっさりと了承してくれました。
(もともと辞職させるつもりだったのかも知れません)
盲目にならず、冷静に分析する
《頑張れば実を結ぶ》みたいな根性論について、体験上これらは確かに正論です。しかし、先も言いましたように、それが出来る環境になっていたり、理想の環境を作れる技量があれば良いでしょう。その環境が出来ていない、又は作れる技量がないなら、退散すべきです。
ただ、あの当時の私はそれが出来なかった。そうする術を知らなかったのです。そのため、家族には、かなり苦労をかけてしまいました。本当に申し訳なく思っています。
10年ほど前では、上司のパワハラでうつ病になり、自ら命をたってしまう悲しいニュースも多々ありました。
働き方改革を利用しよう
現在、すでに日本政府より「働き方改革」が発令され、推進しています。企業には有給休暇消化や残業時間の制限も義務付けられています。だから遠慮なく有給休暇などは申請すれば良いでしょう。
もし、働いている会社の残業時間が固定されてしまっているなら、仕事が終わればタイムカードを押して、とっとと帰ってしまいましょう。「働き方改革」は会社員の副業も進めている訳ですから、とことん利用するべきです。
一旦、落ち着いて、よく考えよう
昔と比べると企業内のハラスメント行為は、減りつつあります。ですが、ゼロではありません。現在、パワハラ受けたり、精神的に追い込まれて苦しんでいる方は、一度落ち着いてみましょう。自分の力量を再確認して、このままで良い方向に進められるのか、理想の環境に変える技量があるのか、冷静に自身で判断してみましょう。判断した結果、無理と判断したら、さっさと辞めて、違う業界や新しい事に挑戦してみましょう。その方が、有意義に過ごせるでしょう。