神戸市、災害情報共有に通話アプリLINEで実証研究を行う
AIとSNSで防災対策
神戸市消防局と消防団員との災害発生時に、情報の早期共有を目的とした実証実験をおこなったそうです。
AIとLINEを使い、防災対策を構築していく計画です。
災害発生時に、神戸市消防局からLINEの自動対話プログラム防災チャットボットを通じて、災害状況の報告の要請が入る。
現場近くの消防団員が状況を確認し、状況の画像や一情報等をLINEに報告する。
その災害状況のデーターをAIにて地図上に災害状況まとめる。消防局や消防団に集約された情報を共有できる仕組みです。
従来は、市民からの通報後で対応していたため、情報収集に時間が掛かってしまう課題があった。
今や多くの人が使用しているLINEアプリを使用する事により、地域で活動している消防団員に即時の情報を送ってもらい、本部にて災害の全体像を把握し、速い対応が可能。
課題点はデマの拡散対策
今後の課題点、2018年末にも市民からの情報提供の実証実験を行い、それにより、デマ情報の拡散等をどう対応するかにあるようですが、市民ともLINEの情報共有でつながる仕組みを検討したいとの事。
全国では神戸市が初めて試みです。
非常時にLINEアプリは問題無く使えるのか?
もともとLINEは東日本大震災時にできたもので、携帯電話での連絡だと一斉に集中してしまうため、通話がつながらないといった状況がありました。
家族や親戚との連絡がなかなか取れない様子を見て開発されたアプリです。
2020年にも4Gから5Gへ通信速度も向上
LINEアプリはネット通信で繋がれば使える連絡手段ですので、電話が不通で使えない場合は、有効なアプリです。
2020年ごろには現在ネット通信速度4Gから100倍速い5Gの通信が始まる予定です。
部分的なリリースから始まり、全国展開になるにはもう少し時間が掛かるようです。
そうなれば災害時のライン情報共有もより充実なシステムになる可能性があります。
大阪府と大阪市、スマートシティ構想を森ノ宮地区に拠点
スマートシティとは?
ビッグデータやAIを用いて、次世代高速通信5Gを使い、環境に配慮し、生活の質を高め継続的な発展を目的とした都市です。
例えば、AI搭載の自動車がネットに繋がる事により自動車に乗るというより、空間に入り自動で目的地に移動してくれて、その間、仮眠や仕事を行なえる。
各住宅にAIを搭載し、電気の余った住宅があれば電気が少ない住宅に供給して町、全体で電気の管理する事により環境に配慮する等、様々な可能性があります。
大阪府と大阪市はスマートシティ構想を森ノ宮地区に拠点を置く事を8月5日に発表しました。
同地区に大阪府立大学と大阪市立大学が統合出来た際も森ノ宮に置く予定で、そこにデーターを集め、活用することでQOL(quality of life)を作るとの事だそうです。
行政の手続きを電子化出来るのか?
この会議では、行政の手続きの電子化が議論になったようです。
四条畷市では、住民票の写しと決済がインターネットで出来る実証実験の内容が報告されたようです。
大阪府知事は「住民がなにを求めて、なにで困っているかをすくい上げて、どうやって新しい技術で解決していくか。」と述べていました。
府民、市民としての私の感想は・・・
この辺は、個人の感想ですが、役所はちょっと府民市民とは、考え方がずれているかと思います。
方向性は良いでしょうが、わりと慎重になり過ぎている感じがします。
すでに銀行においては、店舗を減らし、コンビニなどのATMで入出金が出来、お金の振込送金、残高確認はネットで出来るようになっている訳です。
税務署においても確定申告はネットで申告出来ているので、役所もそのように進めた方が良いと思います。その分、役所もコスト削減になるはずでしょうから。
官と民の違いがあるのかもしれません。
大阪市長も大阪府知事も都構想を掲げているので、やってもらえると信じていますが。
この都市は、どんな人が住めるのか?
ふと思ったのですが、これだけの最先端技術を駆使した都市は、我々のような一庶民が住めるのか?と感じました。当然コストもかかるのは避けられません。それでいくと、資金に余裕のある世帯への販売対象になるのは、間違いないでしょう。
また、経済格差が生まれるんじゃないかな~と懸念してしまいます。
そこに住む資金に余裕のある人は永住するというより、投資として居住を考えているとは思います。
まとめ
牛歩のようですが、着実にネット環境を使用した世の中になって行く事を感じました。
テクノロジーは進むものの、それが住みやすいかどうかは、良く判断した方が良いかもしれ ませんが・・・