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子供へのしつけは、今後どうなる?

投稿日:2019年8月15日 更新日:

2019年6月参議院本会議にて改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が成立。

親による子へ体罰が禁止。2020年4月より実施。

今後はこうなる

親の体罰は全面禁止。しかし、懲らしめの罰は数年の間はお咎めなし。

バックアップする公的機関に取り決めたのは、情報の取扱い方、公的機関同士の情報共有度を上げる。DVを行った親への再発防止の指導を努力しなさいという指示に留まる。

結果として、子育てする親は、子供に手を上げにくい環境となってしまう。

今後はこうすべき

親は子供に『しつけ』を行うべきだが、『体罰』という手段で、子供を『しつけ』る事は避けるべき。

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法改正のポイント

親による体罰は禁止とするものの、懲罰権は禁止という訳ではない。

親が体罰を行なってしまった場合に対しての罰則規定は見送り。

但し改正法が実施され2年以内に懲罰権の見直しがある模様。

児童相談所の一時保護と保護者支援の担当者を分ける。

児童相談所に医師・保健師を配置させる。

学校、教育委員会や児童相談所の職員への守秘義務を課す。

都道府県は、親への再発防止の指導を行うように努める。

DVなどを行った家族が転居する場合、各地の児童相談所で情報を速やかに共有する。

今回の法改正の2つの着目点

1つ目は、公的施設の対応を変える。

DV被害に遭っている子供のアンケート回答を、DVを行っていた親に見せてしまった事がキッカケで悲しい結末をむかえてしまった事件。

医療の専門ではない相談所の職員が、親のDVで外傷を負った子供を見ても、その親の適当な説明を鵜呑みにしてしまった事で、最悪の結果になった事件。

過去において、目を背けたくなる事件が多くありました。

そういった事件を解消すべく公的施設の対応を変える法改正。

しかし、機関内の動きをある程度、明確にした程度。

一番クセある部分は守秘義務

情報が漏れてはいけないところへ漏らさないための取り決めだが、見方を変えると公的機関以外に情報を出さないという観点から、機関内でミスやトラブルがあっても世間には隠し通せるという意味にも取れます。

2つ目のポイントは、家庭内での対応について

暴力行為が発生する部分で家庭内・親子間のしつけ方を取り決めた法改正。

とはいえ、DVを行った親への罰則の見送りや、懲罰権の見直しの先送りくらいなので、ただ単に、親の子育てが難しくなっただけと言える。

なんだか、子育てがやり難くなった

その理由

体罰は禁止とするが、懲罰権は禁止していない。

施工2年以内に懲罰権の見直しをされる。

つまり、『しつけ』として戒める罰はありだが、体罰は禁止ということです。

なんでこんな曖昧な法改正になったの?

❝日本の現行法制下において体罰が明示的に禁止されていない。

民法・児童虐待防止法が『適切なしつけ』を認めているため、中略『許容される体罰』という概念が存在するのかという点が不明確になっている。不明確さを残したまま、抽象的に法律上の根拠を挙げても無意味。

国連の拷問禁止委員会が日本政府に何を求めたかより参照

おそらくこのようなこともあり、法改正に踏み切ったものの、懲罰権のあり方については時間をかけて見直すという意味で、実際はどうしたものか?ってところでしょう。

それでは適切な『しつけ』とは?

この記事を見られた人は、それではどういった『しつけ』が良いのか?を知りたいがために検索されたと考えています。それでは答えてを紐解いてみましょう。

まずは懲罰と定義とは?

❝懲罰(ちょうばつ)とは、規則やルールに反する行為を行ったものに対し罰を与えて懲らしめることである。特に公務員や帝国議会議員、軍人などの不正または不当な行為に対して制裁が加えられることである。(Wikipedia)”

そもそも『懲罰』って言葉は一般家庭では使わない。

重苦しいような言葉『懲罰』は、公務員、刑務所内や軍隊組織で使う事が主流です。

民間においても大手企業の人事権を有する部署や幹部職で使われることもありますが、一般家庭においては、あまり使わない言葉。

軍隊組織や刑務所内では多用に使用される『懲罰』の言葉も、テレビ、雑誌や映画などのメディアで、心身的苦痛を強いる体罰とセットとされやすい傾向がある。

そのため、『しつけ』=『懲罰』=『体罰』

☝このイメージに結びつきやすいですが、これは間違いです☝

じゃあNGな体罰ってどんなの?

❝手または道具で子供を叩くという形で行わられる。しかし、例えば、蹴ること、子供を揺さぶったり放り投げたりすること、ひっかくこと、つねること、やけどさせること、または強制的に口に物を入れる事を伴う場合もありうる。体罰はどんな場合にも子供の品位を傷つけるものである。

中略~体罰以外の形態をとるその他の罰も存在する。これには、たとえば、子供をけなし、辱め、侮辱し、身代わりに仕立てあげ、脅迫し、こわがらせたり、笑いものにしたりするような罰が含まれる。(公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン )”

この内容では、肉体的な体罰や精神的に追い込む行為はしつけとして適していないという事です。

となると言葉で理解させる形が理想のしつけとなってきます。

そもそも『しつけ』を行う理由は何のためか?

その理由はこれです👇

子供は成長すれば、最終的に親元から離れ社会に出て1人で生活していくことがベースです。

親は子供より長生きすることは、一般論としてありえません。

そのため社会のルールを憶えることが重要になってきます。

簡単なルールとしてお手洗いや帰宅後には手洗いやうがいをすることや、相手に不快な気持ちを与えないような食事のマナーや食べ方をすること、近所の人と会えば、挨拶をするなど。

その他にも社会生活するうえでの必要なルール、コンビニに買い物をする時は、お金を払うや、信号は赤く光ったら渡らず、青になったら左右を確認して通行するとか、相手の所持品を破損した場合、謝罪をして対応するとか。

社会で生活すると、いろいろな人と接していく必要あるため、相手に失礼な行為や不快な言動をかけてしまっては、社会生活に支障をきたしてします。

こういった社会ルールがあるため、子供が社会で生活しても困らないように、理解するまで教えるのが、『しつけ』るということです。

体罰なしの『しつけ』かたとは?

『しつけ』ても理解してくれない子供を否定はしない。

社会のルールや注意する事を教えても、理解出来ない時期と、理解出来ているが出来ない時期もあります。

一例として、歯磨きをするルールを教える場合

幼すぎて意味が理解できない。

理解はしているが、忘れがちのため出来ていない。

理解するよう努力しているが、どうしても出来ない。

歯磨きをする本来の意味は、健康管理としても重要で、社会に出て人と会話をする上で、身だしなみを整え、相手とのコミュニケーションを潤滑にする目的としても重要な項目です。

そこで『体罰』を行使することで、痛みの恐怖によって、強引に理解させてしまいます。

教える親は、言ってしまえば体罰の方が時間的にも精神的に楽な方法です。

しかし、受ける子供を側からすれば、歯磨きをする本来の理由が、『体罰から回避する』理由に書き換えられてしまいます。

その時点で、親と子の認識のズレが生じてしまうわけです。

『体罰』は『しつけ』ではなく、あくまで教える手段に過ぎないからです。

そのため、『しつけ』≠『懲罰』≠『体罰』となるわけです。

それではどうするか?

言葉で伝えても改善出来ない場合は、環境を変えてみる。

手身近な方法では、子供のお気に入りのキャラクターの入った歯ブラシセットを用意したり、歯磨きをするタイミングを代えたり、自宅内で子供の目に付きやすい廊下の壁などに『歯磨きをしよう』という掲示物を貼るなどの方法も有効です。

環境を変えても変化がない場合は、専門家や専門医に相談する。

環境を変えてもあまり変わらない場合は、民間のしつけ教室や地域役所の相談室に相談することも、全然ありです。

家庭で解決出来ない部分を、親だけでは解決するには、相当な時間と労力が掛かり、疲弊してしまいます。

外部に相談することで、どこに問題点があるかを客観的に判別できますし、あとはそれに対して効果のある対応を教えてもらえるわけです。

これによって、無益な体罰をせず、しつけが行えるわけです。

体罰を経験した私の個人の感想

実は私もお尻を親によく叩かれておりました。

体罰も多少なり抑止力はあるが・・・

体罰には、抑止力は若干なりともあると思います。

痛みと言う恐怖に遭遇しないように、忘れず宿題をやってきた事実はあります。

ちょっと似た話しで、アルツハイマーを患った寝たきりのお年寄りの方がいました。

身内が見舞いにきても誰か判断出来ない程、記憶が薄くなっていたお年寄りの指の小指を、人差し指と親指で掴み、親指の爪を立てた状態で力強くお年寄りの小指の爪の根本を押してみると、物凄い痛みをお年寄りは感じるはずです。

その痛みで脳が刺激され記憶が一瞬鮮明になるようです。

脳が痛みについて敏感に反応し記憶するようです。

それにより、危険と記憶した事に対し無意識に近づかないようにしたり、避けるようになるわけです。

ただ、体罰を乱発してしまうと、体罰をする人にたいして恐怖しか感じなくなってしまう。

暴力行為を行う人に反論どころか従ってしまう精神になりがちです。

私の場合、体罰を目の当たりにし、体験もしてきた年代です。私は痛みも経験していますので、我が子には極力体罰をしないようにしました。

体罰の行使は乱用しやすい怖さがある

しかし、事の重大性が高い出来事には、今後繰り返して欲しくないため、頬に一発ビンタを入れた事があります。

それ以降は手を上げないようにしました。体罰をやり続けると段々と加減が効かなくなると思ったからです。

体罰をする方は、痛みが効かないのではないかと思ってしまうのです。

そのため、度が過ぎた大怪我や悲しい出来事が起こってしまうのではないかと私は考えています。

子供にしつけの仕方は、昔と違い難しいものですが、基本は学校や他人がするものではなく、親や親代わりの身内が、その子のために根気よく言葉で教えていくしかないです。

体罰の乱用は、返って暴力を助長してしまいます。

まとめ

2020年から改正児童福祉法実施により、子育てがやりにくい。

『体罰』は手段であって、『しつけ』ではない。

子供が社会で生活しても困らないよう、社会のルールを理解するまで教えるのが、『しつけ』です。

『しつけ』ても理解してくれない子供を否定はしない。

言葉で伝えても改善出来ない場合は、環境を変えてみる。

環境を変えても変化がない場合は、専門家や専門医に相談する。

親の体罰は、最後の最後で使う最終手段としては、有効性はある。

しかし、乱用しやすくなるので、行使する場合はよく考える事が必要。

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1972年生まれ大阪府在住。

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