終活は、残った親族への最大最後の配慮です
【結論】終活準備をしてもらえなった親族体験談として、終活は残った親族や家族のためにも準備すべき!
人の命に限りがある事は、誰でも理解しているものの、その状況に遭遇するまで重要性をなかなか実感できていないと思う。
実体験したので、教えます
先日、私の兄弟が他界しました。
今から五年前に脳幹梗塞で寝たきりの状態になり、リハビリの効果もあり、1人でベッドに座るくらい回復するも脳幹の後遺症により呼吸停止になり、この世を去りました。
その2年前にも母親を癌で亡くなりました。
2人の身内が亡くなり、その身の回りの対応を体験しました。
終活は、早いうちに用意するほうが良い。
お年寄りや中高年に限らず、20歳代からでも終活を行うことはおすすめします。
主な方法としては、メモやノート、又は終活ノート(エンディングノートとも呼ばれています)を購入し、必要な事柄を書き記していくのです。
終活は、残った親族への最大の配慮です。
終活するならこれだけはやったって!
延命処置について
身内にとって緊急入院や入院中容体が急変した場合の患者の処置方法を明確にしてあげて下さい。
私に体験上ですが、日本では尊厳死は可能ですが、安楽死は出来ないのが現状です。
安楽死とは、回復に見込みが無いと判断された患者に、投薬により患者の命を終わらせたり、人工呼吸器を安楽死名目で意図的に外す行為です。
しかし、それは殺人行為に相当します。安楽死は日本では認められていません。
一方、尊厳死というのは、例えば脳梗塞により、口や舌を動かす事が出来ず食事がままならない状況になり、その対応策として腹部から直接に胃に流動食を流し込む胃ろうという手術方法があります。
ですが、そういった医療行為を拒否する事は出来ます。
それにより、栄養が取れず衰弱していき最後には死に至ります。
延命処置をあえてしないという事が尊厳死になります。
当事者にとってはかなり辛い状況になるかと思います。
しかし、そういう状況は誰しも起こり得る事です。
ですので、延命治療はするか、しないか等どちらかは指示してあげた方が残った親族は少なくても、その分の心理的負担は半減します。
(私の経験上、個人的な感想としてお伝えしています)
葬儀の方法について
無念にも息を引き取った場合、葬儀を行うわけですが、これもいくつか残った親族のためにも指示を残して上げた方が悩まずに済みます。
葬儀の規模を明確にすることです。
例えば、葬儀の場合は、参列者は身内だけにしてほしいとか家族葬にするとか、費用は幾ら以内に収めてほしいだとか、止め焼香は叔父さんの○○さんにしてほしいとか、あらかじめ指示していれば、親族は結構助かります。
葬儀の段取りで決める事が結構多いのが現状です。
それを決めるだけでも2時間~3時間の時間が掛かってしまう事があります。
身内が亡くなってしまい、ほとんどの身内の方々は精神的に参ってる状況です。その状況で葬儀の段取りも決めるには、結構ツライです。
最低でも可能なら葬儀コストを明記するのが一番良いでしょう。
遺品の処理について
遺品の処理は、主に葬儀の終わり、49日や満中陰が終わってから行う事が多いと思います。
特に他界された身内の住居の解約や処理ですが、私の経験上、専門の業者に依頼した方が早いです。
私は費用を押せえようと身内だけを集め、部屋の片づけを行った事がありました。
結果、片付けが全くと言っていいほど進みませんでした。
片づけて行くと亡くなった人の思い出の品物や幼い頃の写真等を見つかり、それを見入ってしまい手が動かなくなります。
大体の身内がやると亡くなった人の所持品を手元に持つと片づける行動が止まってしまいます。
ここは多少費用が掛かっても、引越センターや遺品回収の専門業者に依頼したほうが、時間的なコストパフォーマンスを見込める事が出来ます。
こんなにたくさん解約物がある
電気・水道・ガス等の光熱費の解約
電話や携帯電話の通信会社との解約
自動車を保有しているなら、自動車の処分や駐車場の解約
高速道路使用料金を払うETC(電子料金収受システム)の解約、
レンタルビデオの会員
銀行口座や株式証券の保有(解約というより資産凍結になります)
結構面倒なのが、ネットでの会員契約
ネット通信及び、どこかのサイトとのオンラインサロン会員の解約
ネット銀行や証券のサイトでの会員契約
株式投資は毎月自動引き落としの契約もしているところもあるので、資金に余裕がばければ、止めよう。
光熱費、自動車関係、日常に使うカード系やネットの会員契約等、細かな契約件数が意外と多い場合があるので、それらもノート等に明記しておきましょう。
余命幾ばくも無い身内には、聞き難いが・・・
長くは持たない身内に、終活を進める事は本当に難しいです。
誤解を招く事もあるかもしれません。
しかし、私はこれをしなかったため、危篤状態に陥った身内に人工呼吸器を装着させるかどうかの判断を迫られた時は、本当に辛かったのです。
危篤状態に陥り、本来なら人工呼吸器を直ぐに装着するべきなのでしょうが、意識だけ回復しなかった場合、植物人間になってしまいます。
私は、身内が意識がない状態で何年もベッドで寝たきりになり、それを想像するだけでも精神的に耐えられませんし、入院費の支払いも限度があるのが現実的な問題でした。
このキツイ経験をしたので、私は自分の家族に、緊急時の自分の治療方針は伝えました。こんな苦しい経験を私の家族には経験させたくないからです。
これを読まれた方は、自身の治療方針は家族に伝えておくか、最低でも終活ノート等に記載する事をお勧めしたいです。
まとめ
終活は、身の回りの整理整頓に過ぎない
終活という言葉はあまり良い言葉には見えません。しかし、前もって準備する行動として考えて下さい。危篤状態になった場合の延命治療は、あくまで個人で検討して、ノート等に記載してあげて下さい。
私は母親の他界経験から自分自身の終活ノートを作ってみました。書き始めは、ネガティブな気持ちになりましたが、意外と自分が普段生活する上で、いろいろな会社や社会保障と契約していたり、関わっていたりと再度認識できたりします。
また、「この契約、生活する上であまり必要じゃないな。」と冷静に見直しも出来ます。
例えば、今でしたら、光熱費を一つの企業にまとめてない事が改めて把握でき、コストパフォーマンスが良い企業に切り替えをするなど、そういった事も改めて見えてきます。
それにより、より有意義な生活を送れることが出来ると思います。