40歳代の中高年になれば、将来について不安も徐々に明確になりつつありますよね。
なぜ人は悩んでしまうのか?
無駄になやんでいませか?
若い人も仕事で悩んだり、年配の方も何かと悩むことはだれでもあります。
気持ちがまいってしまって場合精神的な心の問題と片付けず、もう少し詳しく調べてみてはどうでしょう?
問題が片付かなくて思考が進まなければ、その進まない思考をについて知りたくありあませんか?
私も過去に幾度となく、仕事やプライベートでのトラブルで精神的にまいってしまい、1人で落ち込んで悩んでいました。ただただ無駄に時間や日にちだけが過ぎていきました。
人間の脳内ではどういった現象が起きているか?
ヒトは「いじめ」をやめられない
著書 中野信子 東京都生まれ 東京大学大学院脳神経医学専攻博士課程修了
科学の視点から人間社会で起こりうる現象などを読み解く語り口に定評がある方です。
~第2節セロトニン~より
この著書を参考にさせて頂きました。
セロトニン
人間の脳には安心ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」と呼ばれる物質があります。
セロトニンの分泌が多いと満ち足りた気持ちになります。
また、セロトニンの分泌が少ないと不安を感じやすくなってしまいます。
主な働きは、脳や脊髄などの神経伝達物質として作用しています。
主な動きとして、視覚、聴覚、体制感覚などの感覚入力を大脳皮質へ伝達や、意思決定の神経過程に関わったり、記憶や空間学習能力にも重要なホルモンです。
その他にも生体リズム、呼吸や睡眠、体温調節、運動機能にも作用しています。
セロトニンの量が減ると、共感、計画性、意欲といった適切な社会行動を取るための
能力、つまり前頭前野の働きが悪くなります。
そのため、社会性が低下したり、理性が保てず思わぬ行動は多くなることがあります。
セロトニンの低下でうつ病につながったりしますので、セロトニンを増やす作用の抗うつ剤が治療のために使われるのもこのためだそうです。
この本でおもしろいと感じれたのが、『日本人に不安症の人が多いわけ』の項目からです。
日本人の不安症と勤勉さは江戸時代に作られた?
このセロトニンは神経細胞より、分泌して重要な脳細胞の受容体にくっついて、信号をつたえます。
分泌されたセロトニンが余ってしまうことがあり、もう一度リサイクルして使いまわすための「セロトニントランスポーター」というタンパク質があるのです。
このトランスポーターは多い人少ない人と遺伝的に決まっており、その多い少ないでその人の思考などに違いが現れています。
トランスポーターが多い人は、セロトニンをたくさん使いまわすことが出来るので、少々リスクがあっても楽観的で大らかな行動ができる人になります。
少ない人は不安傾向が強く、リスクを想定し過ぎるので、慎重な意思決定をする傾向があるようです。
セロトニントランスポーターがポイント
トランスポーターには、2種類の遺伝子があり、
多く作ろうとするのがL型、
少なく作ろうとするのがS型。
タイプ的に3分類LL(おおらか)、LS(ふつう)、SS(慎重)に分けられます。
このトランスポーターの遺伝子の割合を世界29ヶ国でどのくらい割合で、分布されているか調査したチームがありました。
その結果、S型がダントツに多い国が、日本だったのです。
その割合は、80%を超え、アメリカでは43%でのこりがL型という事だったのです。
トランスポーターS型が多いのは江戸時代が原因?
アメリカのS型43%で、日本では80%でおよそ倍の差があります。
生物の進化において、特定の遺伝子が広まっていく速度の計算方法があるようで、この本では計算結果、今から400年前という計算になるとのことでした。
そのころは、戦国時代を終えた江戸時代。
江戸時代の初期の頃で、外国からの侵略の事もあまり考える必要もないですが、安政の大地震や宝永の大噴火などの大きな災害もありました。
それに、年貢を納める時代で、稲作は労働集約型の産業なので、農民が足並みを揃えて作業に従事するわけです。
みんなと協力し、あまり目立たず、リスクに対して慎重で裏切り者がいたら糾弾した方が生きやすい時代であり、環境だったと言え、それが400年続いたため、慎重戦略が生き抜く根底になったため、セロトニントランスポーターS型の比率が突出してしまった、という事なのです。
これについて私は納得しました。現在の日本の会社の縦社会は、さながら江戸時代の武士階級、士農工商の身分とあまり変わらないと思いました。
逆らえば、太刀でバッサリも・・・
その時代も、上司の命令は絶対ですし、反感し、機嫌を損ねれば手打ちにもされかねません。
農民が武士と道端で対面すれば、道を武士にゆずり場合には、農民が土下座をしてまで頭を下げる程の上下関係だった事は知識として知っていますので、このことにはかなり共感させて頂きました。
私は、これについては正論のようにも取れています。
少なくとも、元来日本人の悩み癖は、日本と言う国の特殊な環境で出来がってしまったものだと思えば、今後悩み事が発生しても悩みの深みにはまることが各段と少なくなると考えています。
この事を知識として、知っていれば精神が落ち着くのでは?
日本人は、慎重な性格が400年前から特殊な環境で構築されてきて、我々がいるのですから、
自分だけ、運がついていないとか、なにやってもうまくいかないのは、そういう星の下に生れてしまったからだ、とかネガティブな思考や慎重な性格が400年前から特殊な環境状況によって形成されてしまっていただけだ、と一歩下がって冷静に考えれば良いと思います。そすれば、
「このような悩みは、私だけではないんだ。」と悟ることが出来ると思います。
だいたいの人間は、なにかしら悩みのネタはもっているはずです。
ただ、それをかなり深く長く悩んでしまっていたに過ぎないのです。
深く悩んでしまう日本人特有の癖も解明できれば、あとは解決方法を決めるだけです。
解決は、すぐできる事もあれば、時間がどうしてもかかってしまう事、ある条件が揃わないと進まない事とさまざまあります。悩んでしまったままよりかは、各段ベストだと私は思います。
私も無駄に悩みました
私も35歳くらいから45歳過ぎまで、俺はなんて不幸な星の下に生れたんだろうとか、仕事での失敗や、パワハラにやられてしまった時は、自分で自分を責めてばかりでした。
なぜ、あのとき、こんな間違いをしてしまったとか、どうして間違いに気が付かなかったのか等と過ぎてしまった事に悩んでいました。
過ぎてしまった事について悩んでも仕方ないのです。
その時に就職していた会社は結果として辞職しました。
その会社には2年間ほど在籍していましたが、いま思えば2年間も長く悩みながら仕事していたのなら、さっさと辞職すれば良かったと思います。
今の思考だと、自分がやっても向いていない仕事を、無理にやり続けると周りにも家族にも負担をかけてしまうし、なにより無駄に時間だけを無くしてしまっただけで自分にとってももったいないと理解しています。
そんな事に時間をかけてしますなら、とっとと問題を片付け、自分にとってプラスになる事に時間を費やすほうが、めっちゃ得です。
メラトニンとセロトニン
セロトニンが少ないとメラトニンが作られません。セロトニンが少ないとメラトニンも少ない量しか出来ないため、なかなか眠ることが難しくなります。そのため、睡眠不足になり、うつ病になるきっかけでもあります。
セロトニンを作る方法とは?
日光浴が有効
日中、日光浴をすることで脳内のセロトニンの分泌が促されるとの事です。
休日とかで、家族とピクニックなどで活動すると、夜ぐっすり寝れてしまう理由は、セロトニンがしっかり分泌されているという事があげられます。
平日でも、天気が良ければ出勤時や昼食時に太陽の光を浴びる等の工夫をしてみてもいいですよね。
食事で摂取
食事でもある程度セロトニンを増やす方法もあります。簡単に紹介しておきます。
トリプトファン
セロトニンは、トリプトファンというアミノ酸から作られているようです。
体内では合成しないアミノ酸なので、食品から取る必要があります。
主な食品は、玄米、豆類、卵、乳製品、肉類、ブラックチョコレート、クルミ
ブロッコリー、キャベツ、かぶ、大根など
糖質
トリプトファンを脳にたどり着けやすくするのが、糖質です。
主な食品は、白米、パン、パスタ等の炭水化物やイモ類、ドライフルーツやハチミツも良いようです。
トリプトファンからセロトニンに生成する時には、2種類の酵素が必要だそうです。
(名前が長いので、端折ります)
主な食品は、ほうれん草、アスパラガス、枝豆、春菊の他、果物、レバーなど
その酵素の補助役やセロトニンの作用を促進させるものとして、魚、干しシイタケなどがあげられています。
まとめると、セロトニン生成するにあたり、
上記の食品をみると特別な食べ物とかでも、特殊な食事ではなく、一般的な家庭料理の食事を適量に3食取れることで、クリア出来そうかと思います。
夜ごはんは少なめが良いです。量が多いと睡眠中に消化のため、胃に血液が集中してしまうからです。
悩んだり、考え事が増えてしまったら、1日3食を適量にとり、太陽光も適量浴びて夜はしっかり寝る。
まとめ
セニトロンをリサイクルできるセニトロントランスポーターS型の日本人が多いので、悩んでいる日本人も多い。
その少ない理由も日本特有の環境から出来てしまったから。
悩んだら、規則正しい生活と日光浴を行い、良く寝よう。
悩みだけに時間を取られないようにし、問題解決を進めよう。
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