ジャッジメントナイト
1993年公開。
監督:スティーブン・ホプキンス
音楽:アラン・シルベストリ
出演:エミリオ・エステベス、キューバ・グッディングJR、スティーブン・ドーフ、ジュレミー・ピヴェン、デニス・レアリー
主人公が生きて家族のもとに帰る、家族に危害を加える奴は許さないという固い意思が共感を得ました。
ストーリー:
美しい奥さんと可愛い子供のいる家庭を持った主人公フランクは、学生時代にヤンチャをしていた友人達と喧嘩っ早い弟の4人で、ボクシングの観戦に車で出掛ける。
渋滞を避けるため、高速道路を降り、裏道に迂回したが犯罪に匂いがするダウンタウンに迷い混んでしまう。そこで、ギャングの処刑を目撃したため、フランクの4人はギャングに追われる羽目に会う。
概要:
友人と遊びに出かけ、日常でもこう言った事が起こるかも知れない出来事。それに巻き込まれるというシンプルな設定。
コンピューターグラフィックの技術が徐々に向上してきた時代でしたが、最新VFXや特撮技術等は無く、追う者と追われる者のやり取りだけですが、それだけで面白いです。
映像や編集の仕方、素人の私はよく分かりませんが、なんと言ってもテンポが良いです。
ギャング追跡の恐怖感を音楽が非常によく表しています。
面白い映画は時間が経つのが早い。
当時、何も下調べにせず、ふらっと映画館に観に行き、この映画を鑑賞しました。面白い映画は時間を感じさせない。そんな映画の一つです。
先程も書きましたが、VFXの技術が徐々にレベルが上がりつつある時代、それが売りの映画が多いなかで、この映画はそういったものが全くといっていいほどありません。映画製作費もそれらと比べると格段に安いそうです。
俳優の故・山城新伍が「この映画は、そんなに費用は掛かっていない。アメリカでもこういうものが作れるんだから、日本でも十分できるはずだ。日本の映画製作者が『費用が少ない』とぼやく奴が多い。そういう奴はこれを観て、勉強しなさい」と、とあるメディアで言っていたのを、覚えています。
それまで特殊撮影やVFXに目を見張るばかりでしたが、この映画で基礎がしっかりしていれば、シンプルなストーリーでも面白いと思えた映画でした。
見どころは主人公の鉄の意思。
映画ではあるものの、主人公の家族へ想う行動が今でも印象に残っています。
ギャングとのトラブルに巻き込まれるはするが、窮地を切り抜け絶対に家族のもとへ帰る決意は揺るぎない。途中、ギャングに自分の住所がばれてしまい、家族への危害が加わってしまう不安が起こり、ギャングに立ち向かう決心をする。
私自信、そういったギャングと対峙するという事はほとんど無いですが、家族を守る。家族のためにピンチに立ち向かう。主人公の鉄の意思が、私の意思の根底に染まる事になったと思う映画です。
家族のために、なんとかする!
家族を持った方で、将来に何かしら不安になったのであれば、鑑賞してもらえれば、前向きな気持ちになるかと思います。