今から30年前の古い話しですが、私の残念な体験をお伝えします。
高校3年生
大学受験が失敗で、浪人をする決定をしました。
高校自体もFランクに高校でしたので、合格しそうなのは、当然Fランクに大学が関の山でした。
それでも、大学くらいは言った方がいいんじゃないの?という漠然とした思い込みと、日本経済自体もバブルが弾けるかどうかという頃。
私の世代が人口人数でとても多い団塊ジュニアと呼ばれる世代でした。
まわりに友達も、とりあえず進学しようかと曖昧な目標だけで受験をめざしていた頃でした。
過去に戻れるなら、並以下の大学受験なら、やめておけと伝えたいくらいです。
要は社会に出て、やりたい仕事も目標も何も決めていなくて、そんな心境で社会に出て行くのが怖かったのが、本音でした。
ある日、失敗の始まりの電話が鳴りました。
自宅に一本の電話が鳴り、家には私だけだったので、電話にでました。
『英会話に興味がありませんか?』という勧誘の会話でした。
受験勉強で英語が苦手だったこともあり、英会話教室で英語に接する機会を持てば、苦手な英語を克服出来るじゃないかと考えてしまいました。
その旨を言うと、そりゃ当然、相手も入会を進めてきました。
大阪の梅田の某ビルで待ち合わせ
一度、英会話スクールの部屋を見てからでも判断されてはどうか?
という話しを言われ、私も単純に、
『そうだな。見てからでも良いよね。』と素直というか安直に同意しました。
大阪の梅田の某ビルで待ち合わせの約束をして、私は家を出ました。
20歳代前半の若い女性がいた。
当時、お付き合いした経験がなかった私でしたので、それはとてもうれしくもあり、恥ずかしくもありました。
で、女性と合流して、英会話スクールへ向かいました。
当時大阪のテレビでは名の知れた文化人で、起業家のおばちゃんがそのスクールを経営していました。
大学生になりたいという安易な目標と、英語の勉強には英語を話せる外国人と会話をする方が習得するには早くて、海外留学には費用が莫大にかかるから、英会話スクールで英語教えてもらう方が、コスパ的にも効率が良い!と口説かれてしまいました。
私は何の疑いもせず納得して、英会話スクールを契約してしまいました。
【ただただ愚か者の情弱者でした】
あっさり契約書を書いていった
この辺は記憶が薄く申し訳ありませんが、一括払いで40万円台だったと思います。
当然、そんな金額一括で払えないので、ローンを進められ金利含めて50万円を3年間掛け、支払っていく契約をすることになりました。
すると上司っぽい髭をたくわえた男性に代わり、事務的にローン契約書に署名するよう指示を受けました。なんとなく記憶にあるのが、印鑑を持ってきてなかったので、近くに文具店で安い印鑑を購入してくるよう言われて買いにいきました。
そう、この時は、逃げ切ってしまえば良かったのですが、人が好過ぎたのか、世間を知らんかったのか。
『買ってきましたよ』と言って、ひょいひょい、事務所に戻ってきました。
【世間を知らないってのは、怖いですね。バカですね~私って】
英会話スクールの部屋、建物の外観もなんか胡散臭い感じはしなかったので、
『まあ大丈夫だろう』
と安易に納得して帰ってきました。
親に報告
家に戻ると両親に英会話スクールの契約をしてきたと伝えました。
私はあわよくば、両親に借りようと考えていたのですが、案の定そのようなお金が無い!と断られました。
当たり前です。予備校の費用も出してもらっているのに調子の良すぎる話しです。
それどころか
『そんな電話で呼びだされ、一回の案内だけで契約するなんて大丈夫なのか?』
疑って聞かれました。
そりゃあ当然です。現在の私の子供が同じような事をしたのなら、
『クーリングオフしなさい。せめて3社以上の英会話教室を調べてから検討しろ』
と、私は指示をします。
しかし、当時の私と親との話しで、
『費用は出せないから、自分がバイトなりで支払いするならええんちゃうか』
と、あっさり話しが済んでしまったのです。
(おそらくですが、後々調べると当時のクーリングオフは、電話勧誘販売適用前だったので、解約できない状況を親は知っていたのかも知れません)
後々思えばおかしな部分も・・・
そのスクールは、部屋に入ると日本語で話すのは一切禁止とういルールがありました。
当初は、英語オンリーの方が上達も早そうと思っていました。
しかし、実際やってみると単語がでてこず、英会話にきているのに、話す事が出来ない状況でした。
教師は外国人でありましたが、日本語が通じる外国人教師と一緒の授業が無かったのです。
そうなると、外国人教師問いかけてきても、私が回答できる言葉は『YES。NO。NOTHING。GOOD。』こんな程度の単語だけでした。
それに、私のそんな回答をしても、外国人教師は、そのままスルーして授業を進めていくだけ。
なにかしら、英文法的な授業や発音の仕方の勉強が出来るのかと、勝手に想像していたのが、全然そうではなかったのでした
次第に行かなくなってしまった
英会話スクールに行っても、当時、私の性格上かなりの緊張する性格だった上に会話の回答もスキルも低いので、足が遠のいてしまいました。
現在なら、聞いていた感じと違うし、英語勉強にもならないから、なんとかしてくれとか、事務所に交渉すればいいだけでした。
もしくは消費者センターにでも相談に行けば良かったのですが、世間を知らなかったため、どうすれば良いのか、誰に言えばいいのか分からなくなって悩んでいるだけでした。
大金を掛けている英会話スクールが思っていなかった結果のため、精神的に焦りが起こってしまいました。
今から28年程前、当時20歳前だったので現在ようなのマインドなど持っているはずがなく、ただ、失敗という言葉がプレッシャーとなり、精神的に落ち着かず、予備校の勉強にもかなり影響が出てしまいました。
この時、思ったのが、英会話スクールに行っても意味がなかった。
この時、親に話してなにか方法はないかと相談すべきでしたが、うしろめたさもあって、行かない英会話スクールの費用を払い続けていきました。
結果は案の定、大失敗でした。
失敗を分析するのが苦手
現在では多少はマシになったのですが、失敗をするとその分析をするのが苦手でした。
ただただ自分の認識が甘かったとだけで、片付けてしまうだけでした。
これだけで片付けてしまうと、また失敗しますので、何が原因で、どう対処するか、自分のやりやすい方法はないのか?を分析する必要です。
若い頃の私は、そういうのが大の苦手でした。
分析の必要性が理解出来たのは最近のことですので、長いあいだ失敗ばかりです。
この失敗で得た事は?(まとめ)
情報はたくさん収集し、選択しを増やして調査し決定する。
いますぐやるべき要件なのかどうか考える。
失敗したら、分析して自分にやりやすい方法を考えてみよう。
追記:この後もいろいろ失敗をやらかします。またの機会に紹介できればと思っています。情弱の人間は、損をしますね。
情報を適当にごまかして金を取ろうする連中には、十分に気を付けて下さい。情弱者もよく知識をつけましょう。